スターマン

一週間の中で、月曜日が一番エナジーの必要な日だと思います。一日が過ぎるのは早いのですが、日曜日は次の日の事を考えるせいか、なかなか深い眠りにつく事が出来ません。そしてエナジー不足。。。なので私はいつも火曜日から挽回です(笑)
  
それでも今週末は、旅の後にやっとゆっくりできる時間でした。金曜日と言えばピザ。パン焼機さんにがんばって材料をコネてもらい、冷蔵庫にある具材をでーんとのっけておいしく頂きました。形はアメーバでもおいしさ抜群♪

久々にテレビをつけると、たまたまデービッドボウイ (David Bowie) のドキュメンタリーがあっていて、それを見る事に。グラムロック界のトップに入る人とは知っていたけど、それ以上に音楽界にかなり大きな影響を与えた大事なミュージシャンなんですね。色々なアイデアをどんどん盗んで取り入れて行くのが得意だったと人は言っています、いい意味で。いつでもどこでも曲を書いたり、音楽作ったり、アイデアを練ったり、器用な人なんですね。当時では今までになかったシアターとロックを混ぜ合わせた斬新なスタイル。
キャリア志向、人間味が薄いと言うのがこのドキュメンタリーから感じられた彼の印象もありますが、かなりの天才すぎて頭は上がりません。すごい人だと思います。
   
彼のこの曲大好きです。金曜の夜テレビで流れて以来ずっと頭から離れず。今週末はなんだか胸を突っついてました。

スターマン(Starman)です。
  

  
昨年の今日、本当にスターマンになってしまった人の事を思うからです。
 
今日はうちの彼のお父さんの一周忌。1年が立つのは本当に早いです。
  
  
    
突然のニュースが彼に舞い込んで来た1年前の夜。信じられない出来事が起こり。言っておきたかった事も話したかった事もこれから一緒にやりたかった事も全てがかなわなくなり。声を聞く事も肩を抱き合う事も出来なくなり。お別れを言わなければいけなくなり。泣き崩れ表現のしようがないやり場のない感情をどこにどうやってぶちまければいいのかもわからず。嘘のような出来事を信じることもできず信じたくもなく。
  
ニュースを聞いた後、最終電車に間に合わず、次の日の朝に実家へ戻るしか方法がなく、どうしようも出来ない歯痒さと悲しさと混乱とが襲いかかった夜でした。
  
そんな彼の隣に座り、私は、自分の感情を出来るだけ冷静に保つ事に必死でした。とても小さくなった彼までがいなくなりそうな不安が突然押し寄せて来て、私も恐くて恐くて仕方がありませんでした。
   
英国ではお葬式の日には亡くなった方のお顔は見ません。棺は閉じてあります。前の日にお別れをいいに行きます。一番下の彼の妹と、私は最後のお別れを言いませんでした。私は自分勝手な理由でその決断をしました。彼のお父さんの最後の姿を見てしまうとこれから強く生きていくことができない気がしました。私はこれからずっとこんなに早く父親に先立たれてしまった旦那を守って行かなければいけません。強く生きたかった。父親が健在の私には彼の本当の気持ちは理解してあげる事は出来ないと思います。だから違う立場でチカラになれるように。ずるいのかもしれませんが、私はこれから強くあるために自分勝手な方法を選びました。


  
あれから一年。旦那は本当に一生懸命毎日を乗り越えてきました。本当に忙しい1年でもありました。でもその御陰で1年を乗り越えられたのかもしれません。彼のお母さんをはじめ、彼の家族も強くここまで来ました。みんなで支え合って1年乗り越えました。
  
時間というのは本当に不思議です。去年の今日にはない強さが、今ここにあります。先ほど、彼のお母さんともスカイプでお話をしました。今日は家族でよく言くパブで、彼のお父さんがいつも食べていたステーキ&エールパイ(stake and ale pie) を食べたそうです。
   

  
  

シングルラウンチの夜

だんなきのこの夜のお仕事。それはビジュアルアーティストとしての活動です。バンドのライブや、クラブイベント、ギャラリーでのエクシビションラウンチナイトでのビジュアル作成を行います。
  
その他にも大事に保存されている古い映画のネガの持ち主にコンタクトをとり、放映許可をもらい、それらを持参のプロジェクターで放映し鑑賞をかねたイベントをしたり(Solar flares burn for you)
  
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後、映像リサーチもします。いわゆるアーカイブリサーチャーです。
  
一言でまとめれば映画?映像オタク(←自称)でも本当になんでそんな事まで知っているの?というくらい古い映画、映像、そして音楽の知識はすごいんです。それを英語で永遠と語られるんだから馬の耳に念仏です(笑)
  
さて、この夜はビクタートーキングマシーン(Victor talking machine)と言うバンドがいよいよシングルラウンチをするという事でそのパーティーのビジュアルを頼まれました。
  

  
  
場所は以前のライブの時もビジュアルを頼まれたマスタッシュバー(The Moustache Bar)でした。ここのコンセプトがおもしろい。トルコ人床屋の息子に生まれた兄ちゃん。床屋の地下室を何かに使えないか。。。とそこで始めたのがこの口ひげバー。すごいでしょ?元々トルコ人のコミュニティーがしめている東ロンドンのドーストン(Dalston)。今ではとてもトレンディーな地域になってしまい、大人気。御陰で家賃もあがりまくり。ヒゲ息子はそんな中でバーを立ち上げたのでしょうか。地上床屋では普通にトルコ人のおいちゃんたちがおひげをそろえに来て、世間話に花を咲かせ、そんな地下室では息子がシャカシャカとカクテルを作りながらパーティーが毎晩繰り広げられる。。。何とも不思議な空間です。そんな摩訶不思議大好きです。
  
という事で仕事の後、たくさんの重いプロジェクターをかかえてバーへ移動。きのこ家にはキノカーがまだないのでいつもタクシーです。旦那きのこが夜の光のお仕事の日は、まりこきのこは闇のアシスタントです。
  
バンドがサウンドチェックをしている間に急いでセッティング。そして準備完了!ただ、残念ながらこのバーはポスターが貼られまくっており真っ白い壁ではないのでせっかくのビジュアルもちょっと薄れてしまいます。それもまた面白いのですが、やはり一番の理想は真っ白い壁です。
  
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ヒゲみっけ。
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ここにも。
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時間設定されているスライドプロジェクターからは彼が撮影した色々な不思議画像が飛び出します。
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この夜は計3つのバンドでしたが、一番はじめのバンドは私にはかなりイマイチ。。。The Mosfetsといいます。とりあえず写真を撮るのに集中(笑)
  
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次の前座バンドはガールズバンド。なかなかよかったんです。keebo といいます。
  
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ビジュアルも少し変わります。光線はいりまーす!
  
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この写真大好きです。後ろのおじさんの奇妙さと音楽が合ってる。
  
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そしていよいよメイン。彼らの登場!旦那きのこがライブでビジュアル効果をするため、私はビデオ撮影していたのであまり写真がありませんが、とてもいい感じで夜を締めました。
  
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旦那きのこ、ライブビジュアル中。  
  
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この巨大な物体がわかるでしょうか?これが音楽とともに動くんです。
  
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なんだかまたもや肝心なところをうまく写真に収める事が出来ませんでしたが(笑)。。。もっとがんばんないと。
興味のある方はこちらからどうぞ♪英語でも日本語でもお気軽に〜。